2026年度専門ゼミ募集について(通学課程)

本案内は、2026年度春学期登録の、通学制の専門ゼミ「探究デザイン」の登録を検討されている皆さんへの案内です。eスクール向けの情報は別途、提供します。

カリキュラム修正に伴い2026年度から「探究デザイン」にゼミ名称を変更しています。なお、eスクールや大学院では「学習環境デザイン」の名称を維持していますので、ご注意ください。

2026年度登録者向け オープンゼミ

オープンゼミは、尾澤ゼミの基本方針である Open mind, Share, Fair and Care (オープンマインドな姿勢、知識の共有性、公平性、お互いの尊重の重視)の考え方に基づき、普段通りのゼミを関心のある皆さんに広く公開し、実際に参加いただくことを目的としています。

50分の特別編成ですが、雰囲気はもちろん進め方は、いつものゼミと同様です。全体としては、1. 卒業研究ゼミ生の研究発表(対談形式)、2. 専門ゼミ生によるキーワード発表、3. フリーディスカッションの時間を設けます。事前予約不要で、退出も自由です。

ただし、運用の都合上、可能な限り、開始時刻に余裕をもって集合をお願いします。

場所と日程:いずれも100号館402教室
① 10月20日(月) 10:40-11:30(2限前半)
② 10月27日(月) 9:40-10:30(1限後半)
③ 10月27日(月)10:40-11:30(2限前半)
④ 11月03日(月)9:40-10:30(1限後半)
⑤ 11月03日(月)10:40-11:30(2限前半)

2026年度登録者向け 個別・グループでの相談受付

(1)授業が重複しているなどの理由で、オープンゼミに参加ができない学生向け
オープンゼミと授業が重複している学生は、グループでの面談を行います。

場所と日程:いずれも100号館626実験室(集合時間厳守)
① 10月24日(金)12:20-集合時間
② 10月30日(木)12:20-集合時間
※10月23日(木)は都合により中止となりました。

(2)オープンゼミに参加、かつ、個別の相談がある学生向け
オープンゼミに参加をした学生向けに、個別もしくはグループで相談を受け付けます。

場所・予約方法;オープンゼミ参加者にお伝えします。
10月20日(月)15:10-17:30
10月27日(月)15:10-17:30
11月03日(月)15:10-17:30

その他、例外対応について

留学中など特別な事情の場合は、上記以外の対応をします。Zoomでの対応も可能です。お気軽にご相談ください。例外対応は、可能な限り、11月3日以前にご連絡をお願いします。締切直前の対応はできない場合があります。

eスクール学生向けの情報は10月中旬以降を予定しています。

尾澤ゼミ(eスクール) 2025年度募集について 

eスクール2025年度ゼミ募集について

(2025年度春学期に登録する学生向けの案内です)

学習環境デザインゼミにご関心を持っていただきありがとうございます。詳細は、eスクール事務局が配布している教員紹介資料(専門ゼミ資料)をご覧ください。

第一希望で応募を希望する場合、事前コンタクト(面談)が必須です。

第二希望以降で希望される場合は、面談不要です。自由に記載してください。ただし、これまで第二希望で受け入れたことはなく、第一希望で定員が埋まっていますのでご注意ください。

専門ゼミの資料で示した内容のうち、とくに太字にご留意ください。

  • 日時:木曜、金曜(通常 8:50-17:00 の間)、もしくは、土曜日の午前中が面談の候補になります。
  • 方法:原則として Zoom を利用します。対面での希望者はその旨をご連絡ください。
  • 連絡方法:自身の研究関心(300 字以上必須)や質問事項を記した上で、複数の日時・時間帯の希望をメールで連絡。
  • 宛先:教員紹介資料で記している ozaken-coach から始まる宛先です。

2-3 日で返事がない場合は、再送をお願いします。学部が定める期間中は面談を受け付けますが、希望日の 1 週間以上前に連絡をお願いします。締切直前の問い合わせは対応ができない場合があります。

なお、「学ぶことの科学」の授業履修経験者(履修中の学生も含む)は10-15分程度の面談の予定です。授業履修の経験がない場合は20-30分程度、面談を行う場合があります。

授業等の見学は、申込みが想定を超えたため、受付を一時停止しています。
ご関心がある場合は、面談時にお声がけください。
現在、「学ぶことの科学」を受講中の皆さんは、授業内で説明をする予定です。

ozaken FAQ 2025年度版(eスクール)


よくある質問(eスクール)

Q:倍率が高いと聞きました
A:いいえ。「倍率が高い」というのは正確な情報ではありません。その代わり、面談時に時間をかけ、事前にできるだけマッチングが図れるように工夫しています。

面談の際は、ゼミに自分を「合わせる」のではなく、自分の考えを率直にお伝えいただければと思います。尾澤ゼミでは、「自分が何をやりたいと思っているか」を重要視しています。また、それに到った「志の強さ」あるいは「熱意」「経験」「感覚」のようなものが重要だと考えています。修士への進学等も、遠慮なくご相談ください。大学院進学の意向と、所属の可否は関係ありません。

Q:スクーリングはありますか?
A:対面でのスクーリングは実施していません。月1回(原則、月末の土曜日の午前中)、Zoomを利用して「オンラインゼミ」を行っています。

参加必須ではありませんが、例年8月下旬もしくは9月上旬までの期間の週末に、学部・大学院・eスクール合同の合宿を行っています。また、卒業研究発表会(春学期・秋学期)の際に、対面のイベントを行う場合があります。

オンラインゼミや合宿は参加必須としていませんが、可能な限り、オンラインゼミや、対面での催しへの参加を推奨しています。というのも、新型コロナ以降、ChatGPTをはじめとする生成AIの進展以降、これ今で以上に、「身体」「感覚」「感情」「暗黙知」のような事柄や、意識しにくいが当人の意思決定等に影響を与える「場のデザイン」のようものが重要になると考えているからです。

海外在住、アスリート、サービス業の皆さんなど、ご事情がある場合は遠慮なくご相談ください。

オンラインを用いた学習機会の拡張の考え方については、以下の記事をご参照ください。
(2021年12月掲載。新型コロナの状況下で書いた一般向けの記事です)

https://www.waseda.jp/top/news/97013

Q:大学院に進学に希望をしたいと思います。条件は?通学は必須ですか?
A:大学院はどんなテーマを、どんな方法で実現したいか、によって異なります。大学院では、学会での発表や論文の投稿など、学部とは異なる活動を求めます。

大学院ゼミは、原則として、ハイフレックス等で開講しますので、オンライン(リアルタイムもしくは非同期型)での受講が可能です。ただし、対面を伴わない場合、研究テーマが制限される場合があります。また研究の段階や、議論の内容によっては、対面での指導が必須となる場合もあります。

ゼミは、固定的な活動ではなく、参加者間、教員と学生間のやり取りを経ながら、日々変化するダイナミックな場です。上記の回答も、あくまで方針で、メンバーとの議論を経て、変更する場合があります。不明な点は、遠慮なくご質問ください。

尾澤ゼミ 2025年度募集について

尾澤ゼミ(学習環境デザイン)ゼミイベント(2024年度分)は全て終了しました。
たくさんの皆さんのご参加、ありがとうございました。

以下の案内対象は、記録用として公開します。

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2025年4月からの専門ゼミを登録する通学生です(2024年10-11月の募集)

2024年度 オープンゼミ(通学生対象の見学会) 

10月21日(月) 10:40-12:20 (入退室自由) 100-303教室(予約不要)(終了)

10月28日(月)10:40-12:20 (入退室自由) 100-303教室(予約不要)(終了)

11月04日(月)10:40-終わり次第終了(最大12:00まで) Zoom(オンライン)(予約必須)
授業が行われない祝日ですが、専門ゼミ生(来年度、皆さんの先輩になる学生)と教員が対応をします。説明会、ゼミ見学、個別相談を兼ねた催しとなります。

参加希望者は 11月4日(月)9:00 AM までに専門ゼミガイドに記載のメールアドレス(ozaken@list…)までご連絡ください。万が一、開始時刻までに返信がない場合は確認のご連絡をお願いします。

企画の都合、集合時間厳守となります。

なお、通常ゼミは、対面で行っています。通常のゼミでは、学生からの希望があってもハイフレックス等の配信は行っていません(ケガなど特別な事情については要相談)。オープンゼミ(授業が行われない祝日実施)に限った特別なイベントになります。

2024年度 ゼミ説明会(予約不要)

10月24日(木)12:30-13:00 (12:30集合) 100-205教室(予約不要)(終了)

10月31日(木) 12:30-13:00 (12:30集合)100-205教室(予約不要)(終了)

2024年度 個別相談会

オープンゼミ(見学会)、もしくは、ゼミ説明会に参加した学生に限り、個別相談会(対面・Zoom)を実施します。予約方法は、オープンゼミやゼミ説明会の際に説明をします。

11月4日以降は、オープンゼミもしくは説明会の参加者、もしくは2024年度、2023年度に、「学ぶことの科学」「学習環境デザイン」「情報社会におけるキャリアデザイン」を履修中、もしくは単位取得をした学生のみ、個別の問い合わせを受け付けます。

CAMPUS NOW No.251 2024年4月号で尾澤ゼミの活動を紹介いただきました

「創造的な学びの場をデザイン」というタイトルで、早稲田大学の広報誌「CAMPUS NOW」でご紹介をいただきました。撮影は早稲田大学所沢キャンパスのアクティブラーニング教室の1つ100-403教室で行っています。取材や撮影に携わってくださった関係者皆さま、ありがとうございました。

ozaken FAQ 2025年度版

よくある質問(通学生)

2023年10月に記載した内容を、2024年10月に変更しています。

Q:ゼミ所属期間中、留学は可能ですか?
A:はい。例年1名以上が留学をしています。期間によって対応が異なるので相談してください。
留学中も、必要に応じてオンラインでゼミに参加ができます。

オンラインを用いた学習機会の拡張の考え方については、以下の記事をご参照ください。
(2021年12月掲載。新型コロナの状況下で書いた一般向けの記事です)

Q:ゼミ活動は大変ですか?どんな人が向いていますか?
A:学習者に「大変」と思わせない場のデザインが「学習環境デザイン」の本質の一つです。過去に、尾澤が担当する授業に一度でも参加したことがあれば、想像ができる事柄です。もし、過去に授業に参加されたことがなければ、オープンゼミで見学をされることを強くお勧めします。

ゼミでは、尾澤が担当している授業と同様に、グループ活動(コラボレーション)、研究を通した高度な自己探求・分析(リフレクション)、新しい事柄への挑戦(イノベーション)を求めます。こういった活動を通しての探究を楽しいと思える人が、尾澤ゼミに向いていると考えています。

Q:大学院の進学は可能ですか?
A:はい、可能です。修士課程・博士課程を含め、10名以上が尾澤ゼミに所属しています。

大学院ゼミは、フルタイム学生(通学生)、社会人学生(主にeスクール出身)の、合同で実施しています。尾澤ゼミでは、eスクールからの大学院進学比率は高いのですが、通学生からの大学院進学は、人間科学部の平均値とほぼ同じか、少し高い程度かと思います。

Q:フィールド活動を重視していますか?
A:はい。高度な探究的な学びや、身体・経験を通した学びの感覚を深めるため、毎年、原則として、体験型・施設一体型の美術館や関連施設のフィールドワークを必須としています。

2024年度は、チームラボ ボーダレス(麻布台ヒルズ)を対象に、2024年9月に実施をしました。

2023年度は、チームラボ かみさまがすまう森(佐賀県武雄市・御船山楽園)や、角川武蔵野ミュージアム(所沢市)をフィールドワークの対象としました。

フィールドワーク先は、毎年、受講生の希望に応じて変更します。過去には、教員の特別研究期間にあわせてヘルシンキ近郊(フィンランド)や、ソウル近郊(韓国)を対象としたこともあります。学生の語学力や、その時々の社会情勢も含めて議論をしています。

https://kadcul.com

https://www.teamlab.art/jp/e/tokyo

https://www.teamlab.art/jp/e/mifuneyamarakuen

Q:なぜ質的研究法を用いた卒業研究や修士論文が多いのですか?
尾澤ゼミでは、経験からの学び(リフレクション)に関して、価値観や信念のレベルでの研究を重視しています。また、学習における思考、理解の深化、問題解決の過程など、認知的なプロセスに力点を置いています。

これらの研究は、質問紙調査(アンケート調査)等では捉えにくい部分が多いため、現時点ではインタビュー法や参与・行動観察法を用いた質的研究の比率が高い傾向があります。Zoom等の普及でインタビューがしやすくなったことや、ビデオ等で記録が取りやすくなったことも関係しています。

Q:統計的な学習は必須ですか?
必須ではありませんが、研究テーマによっては学習が必要です。量的な指標を用いる研究の場合、正規分布、標準偏差、相関と因果の違い、仮説検定の考え方、データ分析の基礎(分散分析などデータリテラシーIIで学ぶ範囲)について、必要に応じて取り組む必要があります。

希望する学生は、多変量解析(関連領域では、主成分分析、コレスポンデンス分析、クラスター分析が多く使われます)を用いた研究や、ネットワーク分析などを用いた研究も推奨します。

なお、統計が苦手だから質的研究という発想はお勧めしませんし、その気になれば統計的思考の獲得は難しくはありません。質的研究の方が、修得が難しい部分もあります。

Q:プログラミング学習は必須ですか?
プログラミング的な知識は必須ではありませんが、希望者には必要なアドバイス等をします。

過去、Computer Vision(CV)関連は、いち早く取り組んでおり、既に生成AI(機械学習)を用いた研究や、各種フレームを用いたスマートフォンのアプリ開発などの実績があります。今後の生成AIや映像、音声認識等の技術の発展によって、状況が変わる可能性もありますが、たいていのことは自分で学べる時代ですので、新しい研究方法にもぜひチャレンジしていただきたいと思います。

Q:3Dプリンタが使えると聞いたのですが。
A:はい。3Dプリンタとレーザーカッターは、どちらも入門レベルですが、環境を整えています。新型コロナウイルス感染症以前は、3Dプリンタやレーザーカッター等を用いたものづくりに関する研究活動も行っていました。2024年度以降、少しずつ、新しい取り組みを取り入れていく予定です。いずれも希望者が対象です。自分で学ぼうとしない学生には、使いこなせませんのでご注意ください。

Q:他の教育工学系のゼミとの違いは何ですか?
A:オープンゼミや説明会で、皆さんの個別の状況に応じてお答えしています。教員(尾澤)は、組織論(マーケティング等の領域を含む)や、認知科学、社会心理学などの研究に基盤を置いており、以下のような研究を扱っています。詳細は専門ゼミガイドなどを参照し、自身で判断してください。

  • 企業内の人材育成を目的とした各種支援に関する研究(組織開発支援、リーダシップ開発支援、キャリアデザイン支援)などに関する研究、アセスメント手法の開発
  • 価値観や信念の形成に関する研究、とくに価値観や信念の形成の阻害要因に関する研究=認知バイアス等、リフレクションに関わる研究。越境や学際性そのものを問う研究。
  • 知識構成型ジグソー法や生産的失敗、協調的な問題解決など、人と人の学び合い(コラボレーション)に関わる研究(ワークショップデザイン、そのための教材開発など)

上記は、意図的に専門ゼミガイドと表現を変えています。自身で想像を広げてくださいね。

キーワードとしては「探究」を基盤として個人は「リフレクション」(経験学習、足場かけなどの議論)、集団・組織は「コラボレーション」や「イノベーション」(正統的周辺参加や実践共同体の議論)などを元に、議論を進めるようなイメージです。近年は、どうやったらアクティブラーニング的な学習や、発見的な学習を広げるかという「普及」「展開」にも力を入れています。

Q:生成AI(ChatGPTなど)をゼミで扱いますか?
はい。高度なプロンプトの用い方、背景となる思想も含めて、既に扱っています。リフレクション研究の文脈では、生成AIは自身を映し出す「鏡」として捉えることができますし、コラボレーションの文脈では、壁打ちに付き合ってくれる「他者」としても捉えられます。

生成AIを適切に使えば、ワークショップデザイン、知識構成型など新しい考え方に基づく教材作成(構成主義的、生産的失敗、ジグソー学習法等)、即時のフィードバックやメンタリング等の支援の一部も可能な時代に突入しました。

これらの活用法の検討も含めて人間にしかできない探究、対話、創造(身体、感情、感性や含めた経験デザイン)をこれまで以上に目指し、人と人のコラボレーション、リフレクション、イノベーションのあり方を検討したいと思います。

Q:年間スケジュールを教えてください。
毎年、運用を変えていますが基本的な構造は以下をご参照ください。
春学期の例(専門ゼミ):ライフデザイン発表、指定書籍の購読・発表(各学期2冊程度)、論文講読&グループ発表(週1本程度×10回程度)、研究構想発表、ワークショップ体験(アイディア創造型、集約型)、夏合宿(学部・大学院・eスクール合同)での研究関心発表など(グループ発表)。

グループプロジェクト、フィールドワークやフィールド合宿の企画や運営も、ゼミ活動に含まれます。2023年度は、大学での学びの評価、フィールドワーク活動の評価など、「評価」に着目した活動を多くプロジェクト(ワークショップ型)で取り入れました。

秋学期の例(専門ゼミ):ワークショップデザイン演習(オープンゼミを利用)、論文講読、論文講読&グループ発表(週1本程度×10回)、研究構想発表。グループプロジェクトなど。秋学期は、グループプロジェクトと個人の研究活動が柱となります。

ゼミは、固定的な活動ではなく、参加者間、教員と学生間のやり取りを経ながら、日々変化するダイナミックな場です。上記の回答も、あくまで方針で、メンバーとの議論を経て、変更する場合があります。不明な点は、遠慮なくご質問ください。