2018年度ゼミ登録Q&A(通学生)

※より適切な情報共有のため、eスクールでは問い合わせをくださった方に別途資料を提供しています。Course N@viの資料を確認の上、お問い合わせください。

Q:研究課題は何ですか?

人の学びをいかに支援するか?
そのためにデザインやテクノロジをいかに応用するか?

Q:どんな事柄に関心を持っている人が多いですか?

以下のような事柄に関心を持った人を期待しています。

  • 人材育成・学習支援(人の学びや成長に関わること)
  • 知識創造・イノベーション(新しい製品やサービスを創り出すこと)
  • 人の思考のプロセス(創造的思考やリフレクションの促進に関わること)

どんな研究を扱っていますか?(通学)

2018年度重点テーマは以下の通りです。

(1) 人の「学び」を支援するサービス、システムのデザイン

人の「学び」「コラボレーション」の支援を目的とした研究を行います。 その前提として、新たな経験やサービス、製品を開発するための方法論や事例について学びます。デザインシンキングなどの手法を用いて、プロトタイプ(試作品)を作る方法や、改善する手法についても扱います。人の学びの支援を目指したサービスや教材、システムの開発を目指します。

(2) 人の学びのプロセス(学習履歴)に関する研究

スマートフォンやセンサーなどの技術の発展により、人の学びのプロセスを記録・蓄積することが容易になりました。学習科学の知見を踏まえ、データを用いた人の学びの支援を目指します。

どのような指導方針で専門ゼミを進めていますか?

イノベーション技法の学習】新たなサービスや製品を開発するための方法をグループワークを通して学びます。アイディア創造の手法はもちろん、試作品を迅速にデザインするためのプロトタイピング(Prototyping)、観察法やインタビュー法などの調査や評価方法を扱います。学生の関心に応じて、映像編集、3Dプリンタ、レーザカッター、ArduinoやAdobe XDなどを用いた開発手法も学びます。「デザイン論」「参与観察法」「情報科学研究法」や「アクションリサーチ」の手法、「学習環境デザイン」「学ぶことの科学」などの内容と関わります。

研究テーマの模索と洗練】人の学びやコラボレーションに関わる研究を基本としますが、重要なのは「自分がゼミ活動を通して解決したい問題は何か」です。仮説の構築と検証(試作)を何度も繰り返しながら、自分の問いを洗練させます。春学期は上記に加え、企業・組織のケーススタディ(事例研究)を行い、その過程で研究方法の基礎を学びます。後者は「情報社会におけるキャリアデザイン」などの学習内容と関係します。

その他】学期に数回、英語でのプレゼンテーションの機会を設けます。専門ゼミと卒業研究ゼミを原則、合同で行います。授業時間外では、夏合宿(eスクールと合同。関東近辺で1泊2日)と、都内でフィールドワークを行います。英語力等を確認した上で、海外、もしくは国内(地方)でのフィールドワークを行う予定です。

どのような指導方針で卒業研究を進めていますか?

全体方針】人の学びやコラボレーションを支援するサービス、コンテンツやツールのデザインなどに関して、自身でテーマを選択します。先行研究に基づいた成果であること、国内外(とくに海外)の研究や事例を踏まえていることが重要です。ほとんどの学生は、応募時点とは異なる研究テーマを最終的に選択しています。

過去のテーマ】一例は、以下の通りです。詳細はWebページも参照してください。「コラボレーションの質を高めるためのワークショップ(体験型学習)のデザイン」「知識構成型ジグソー法を用いた教材の開発」「Twitterを利用した授業支援システム」「Kinectを用いたダンス評価システム」「授業でのリフレクションやフィードバックに関する研究」「Wikipediaの編集過程に関する研究」など。企業や他大学との共同研究では、協調学習型の教材開発、知育玩具、ウェアラブルセンサの研究があります。調査だけでなく、デザイン等の実践が重要です。

その他】就職活動に関しては、3年次の夏にインターンに参加するなど計画的に活動を進め、卒業研究に影響を与えないようにしてください。大学院進学を希望する場合は4年計画で指導を行います。留学予定者は個別に対応をします。例年1~2名が留学をしています。学外活動は専門ゼミと同様です(合同で実施)。


指定科目・推奨科目は何ですか?(通学生)

本研究室では、以下の指定科目を定めています。ゼミ選択時には未受講でも構いませんが、3年次には履修済であることが必要です。

指定科目
なぜ当該科目を、指定科目として設定しているかについて簡単に説明します。

情報学(基盤科目)    本ゼミでは、物事をブラックボックス化せずに、仕組みや影響を検討する姿勢を重視しています。「情報学」のミニプロジェクト型学習で学ぶ「探究する姿勢」は、ゼミの基本的な姿勢と共通します。
※2017年度から「学ぶことの科学」が新規設置されたことに伴い、2018年度以降は「情報学」から「学ぶことの科学」へ指定科目を変更します。「情報学」は推奨科目になります。

参与観察法(実調)    学習環境デザインは、「日常からの学び」「経験からの学び」を重視する研究領域です。「参与観察法」や「行動観察法」の手法は、研究の原動力になります。指定科目は「参与観察法」ですが、「行動観察法」の受講でも構いません。研究テーマによっては、インタビュー調査法や質問紙調査法も指定科目の代替となり得ます。

学習環境デザイン    ゼミの内容と最も関わる授業です。学習環境デザインでは、創造的で協調的な学びを支援する方法、ツール、学びの場のデザインに力点を置いています。本授業で重視する「方法論」を学ぶのがゼミ活動だとも言えます。

インストラクショナルデザイン    LearningとInstructionは、「卵とニワトリ」の関係であると私は考えています。優れたインストラクションについて学ぶことは、優れた学習環境の構想について学ぶことにつながるはずです。

デザイン論(人間科学教養科目群)    「学習環境デザイン」における「デザイン」の基本的発想の一つは、デザイン論にあります。問題解決や、新たなアイディア創造の方法論としてのデザインを学ぶことで、自身の研究開発に応用することができます。
研究関心によっては「システム論」の受講も、デザイン論の代替になり得ます。

推奨科目
推奨科目は、いずれも本ゼミの興味関心を深める上で重要な科目です。

教育工学
建築都市デザイン論
アクションリサーチ
教育工学研究法
情報社会におけるキャリアデザイン
教授学習の心理学


これまでに寄せられた質問への回答

Q:研究活動で目指していることは何ですか?

A:既存の研究領域にとらわれず、自由闊達な研究を目指します。様々な領域の人たちがコラボレーションできる場を提供することや、「実践(現場)」と「理論」をつなげることで、中長期的に「役に立つ」力を身につけることを目指しています。

尾澤ゼミ基本理念(参考)

  1. 自ら主体的に「問い」を持って、社会的な問題の解決にあたることができる人材の育成
  2. 他者とのコラボレーションを通して、自身のあり方を更新し続けていける人材の育成
  3. 「理論」と「実践」を吟味しながら、実践を変えていくことができる人材の育成

Q:どんな人が向いていますか?

A:本研究室に向いているのは、組織内の活動や大学の授業、社会での「実践的活動」を研究対象としたい学生です。さらに言うと、何かを変えたいという意思をもっていることが望ましいと考えます。ワークショップや各種研修方法の開発など、自ら「場」をデザイン、作り出していきたいという学生も歓迎します。

Q:向いていないのはどんな人ですか?

A:自ら主体的に「問い」を持てない人、持とうとする努力ができない人。他者とのコラボレーション、協力から学ぶという姿勢を持てない人。先入観や経験にとらわれ、柔軟な視点で物を見ることができない人…などが考えられます。

Q:どんな研究方法を学ぶことができますか?

A:研究の幅を広げるため、全員が観察法(5月)、インタビュー法(6月)、質問紙調査法(7月)、ワークショップデザイン(10月)、実験法(11月)などの研究方法について学びます。方法だけを学ぶのではなく、人材育成、学習支援、マーケティングなどの内容について学びながら、そこで用いられている方法について理解を深めます。

TwitterやFacebookなどのSNS、デジタルペンや各種センサなど新たなデバイスをデータ収集のツールとした研究も歓迎します。 関連する実調(参与観察、行動観察、アンケート調査、インタビュー調査、情報科学研究法、教育工学研究法、ものづくり設計演習など)を受講していない場合は、別途、基礎的な事柄の学習機会を設けます。

Q:ゼミの活動内容を教えてください

A:学生参加型で行います。基本的には、個人もしくはグループによる発表やワークショップ、ゼミ生同士のディスカッションをベースに進行します。学期に数回、企画立案型のワークショップを実施します。また、外部講師(招へい講師、ゲスト講師)によるワークショップや先端分野の勉強会を実施する場合があります。

Q:テクノロジ(Webデザイン、メディア、システム開発)に疎いのですが、ついていけますか?

A:テクノロジについての学習は必須ではありません。一方、「興味があるのであれば、チャレンジしてみませんか?」というのが私のスタンスです。一見、難しそうに見えるかもしれませんが、だからこそ参入障壁が高そうな領域に、参入する価値があると思います。環境や機会は設けます。ただし、必須ではありません。

Q:留学は可能ですか?英語で卒業論文を書くことは可能ですか?(通学)

A:はい。これまで年に1~2名の学生が、在学中(とくに専門ゼミ期間中)に留学をしています。希望に応じて個別に、英語文献中心の指導をします。

Q:どんなところに就職をしていますか?(通学)

A:人それぞれ、です。先輩方は、おおよそ自分が希望する業種、業界に就職をしています。先輩方とのつながりやネットワークを利用して、OG/OB訪問をし、就職を有利に進めている学生もいます。就職については個別に相談に乗っています。

Q:どんな卒業論文を書くのでしょうか?

A: とくに重視しているのは、以下の7点です。既存の枠組みにとらわれず、常に新しい挑戦をしていただきたいです。

  1. 「問題設定」「目的」が明確であること(社会的に意義があり、個人的な興味とも合致する課題、問いを扱うこと)。
  2. 先行研究や先行事例を踏まえること(自身の研究との共通点、自身の研究の位置づけを示す)。
  3.  「データ」「エビデンス」「評価」が明確、所定の研究方法に基づき、測定可能なこと(所定の研究方法に基づき、自身で取得したデータ、根拠に基づいていること)。
  4. 先入観を排し、信頼できるデータを示すこと(できる限り「公平」で「客観的」で、第三者が了解可能なデータを示し、考察を行う)
  5. 目的、先行研究、研究方法、結果、考察が一貫していること。
  6. 論文の読み手の存在を忘れず、研究の成果を分かりやすく伝える努力をすること。
  7. やっていて楽しい、大学生活の集大成となる内容。

社会人や、他大学からの受け入れを行っていますか?(大学院)

受け入れています。 ただし、出願にあたっては、必ず個別に相談してください。 入試要項の詳細は、大学公式情報を参照してください。